魚へんに弱いと書いて鰯

弱いわたしへ弱い君へ

愛情乞食

長い時間と ショックな出来事と

 

 愛という 隠れ処が見つかったおかげで

 

煩わしさと 親密さの 友達 ひとりも いなくなった

 

あなたに わたしが 何を言ってるのか

 

わからなくて それで いい

 

そのほうが いい

 

わかって あげられないよ

 

あなたの 弱さなんて わかってあげられないよ

 

わたしの弱さなんて わかってあげられないよ

 

どうして そんな風なのって

 

寂しいんだよ

 

寂しくて 寂しくて

 

とても寂しい

 

卑しく 貪って生きるしか

 

わたしに選択肢は他にないのかな

 

満足などない 感謝も薄い 無限地獄の愛情乞食

 

 

クズはクズなりに生きていくしかない

クズはクズなりに生きていくしかない

 

よくそんな風に思う日々だが

 

今日もまたそう 思った

 

嫉妬のマグマに理性が吹っ飛んで 

 

馬鹿みたいに これからも

 

泣かなくて済むくらい 大人になるまで

 

悔しさと 甘えと 渇望に ビュンビュン振り回されて

 

道端で わたしは 泣く

 

歪んだ顔で 汚い顔で 

 

中年女は 人目もはばからず

 

泣く

 

努力しろ もっと頑張れ

 

そんなもん 全部 燃えてしまえ

 

悔しさを ゲロゲロ吐いて 

 

薬に フワリ 数時間 楽になって 寝る

 

描いては 歓び 色褪せて

 

悔しさに 咽び泣いて いつまでかは

 

その 繰り返しなんだろう

 

嫌だな。

 

でも、仕方ないな、ある程度な。

 

 

change is dead

死が怖い 死が怖い

 

きのうも おとといも あのスーパーを曲がった角でも

 

死ぬのが怖い

 

死は変化だ 死は変化だ

 

いまも いまなお わたしの細胞は死んでいく

 

変化とは死だと 書いてあった

 

わたしの このところの 死が迫る恐怖は

 

変化を感じとって

 

恐れていただけなのかもしれない

 

"今日は死ぬのにもってこいの日"である

 

そして わたしは わたしの世界の写し鏡を買いに行く

 

 

sweet memories

言葉で綺麗に纏めるのは簡単だ

 

綺麗に歩くのには技術が必要

 

こうゆうふうに歩くのがいいよ

 

さて 歩いてみたら 難しいの

 

頑張りすぎも 甘えだし

 

ウツも甘えだ

 

さんざっぱら 病んだ世界に留まり続けて

 

そう 思った

 

あそこが 痛い しんどい なんて反応も

 

甘えだ とゆうか 甘えたい気持ちの 表出

 

回り回って、全部それで 片付くじゃないか

 

とどまる こだわる 

 

甘えたり甘えられたり 世界には それしかない

心は ただ ここに 生きている

どんな 悪人も 赦されたい

 

まるで 赦されたい がために 法を犯す

 

誰にも 赦される ものか

 

冷たい 檻のなかで

 

月明かりが 半分の 顔を 照らしている

 

もう 月が綺麗だと 感動することも ない

 

誰にも 赦されるものか 

 

わたしは 悪人である

 

あのとき 彼処にいた あの女が悪いのだ

 

あのとき 彼処に 金を無用心に置いたのが いけないのだ

 

わたしは 悪人である

 

悪いのは おまえたちだ

 

悪の世界には 悪ばかり

 

悪の世界は 心が 檻に 閉じ込められた世界

 

どうして そんなに奥に 心を閉じ込めたのか

 

その 扉には 鍵はない 開いているのだ

 

お前が悪いのだ お前が悪いのだ 

 

無垢な心に 荷を背負わせることが 悪のはじまり

 

善にも悪にも振れず ただ ここに 生きている

 

心は ただ ここに 生きている

 

光の仔 光の鳥

なんにもない 砂煙の立ち上がった

30年も続いた戦争で 

なにもかもが なくなって

コンクリートの 割れた 重なって

少し屋根になっているところが

わたしの 住処である

 

どうやら もう 戦いは おわったようだ

不思議と 腹はへらないが

 

彼処の街は 小さいながらも 繁栄したそうだ

光の鳥が 教えてくれた

 

土ぼこりに 皮膚の 脂が吸われ 乾燥して

わたしの皮膚と 土と 風は 溶け合って 

 

あの子は 沢山 学んだだろう

あの子は 愛に包まれ 立ってるだろう

あの子は 吹き荒ぶ荒野に 守る術わからず

あの子は 擦り切れるまで交わっただろう

あの子は 子を殺め

あの子は 親を殺め

あの子は 憎み殺しあって

あの子は 暖かい暖炉 猫と眠っている

あの子は おいしいケーキ

あの子は ごみの中から やっと 少し腹を満たす

あの子は 酩酊の海に沈み

あの子は 高次元へ憧れ

あの子は 眠ったまま 生きている

 

光の仔たち

 

わたしの街は あの辺に

おおきな森があるといいな

 

わたしの街は おおきな森が いいな

 

わたしは そう 光の鳥に言った

 

光の鳥たちが 種を抱えて 飛んでくるさ

 

きみも 種を 蒔くんだ

 

きみ自身が おおきな森に なるように

 

愛の種が たくさん 降るように

 

また 砂煙が立ち上がった

 

その 風に のっかって 光の鳥は 旅立った

 

何処かの 戦争のおわった 光の仔の ところへと